どうも、だいちーです。
「『本当にやりたいこと』がわからない!」
あなたは、このように感じることありませんか?
今回読んだ『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』を読んで
「本当にやりたいことがわからない」状態から抜け出すために必要な「自分モード」になるメソッドが書かれていました。
どんな本?
著者は佐宗邦威さん。株式会社BIOTOPEの代表をしている方です。
過去にはP&Gマーケティング部で「ファブリーズ」「レノア」などのヒット商品を担当していた経歴もあるようです。
そんな著者は冒頭で
- イーロン・マスク(スペースX)
- ラリー・ペイジ(Google創業者)
- スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
のような世界にとてつもなく大きなインパクトを与えている人物たちは
「戦略」
や
「市場ニーズ」
よりも「妄想」が先行した結果、多くの賛同者を得て成功したと述べています。
つまり、「これがやりたい!」という強い気持ちからスタートしています。
圧倒的な結果を出し続けている会社やチームの陰には、「 これがやりたい!」という強い想いを持った人たちがいる。彼らを動かしているのは、「 論理的に導き出された戦略」や「データ分析に基づいたマーケティング」などではない。むしろ、その原動力に なっているのは、根拠があるとは言えない「直感」、得体の知れない「妄想」…… 要するに、いわゆる「 ビジョン」の素になっているものなのだ。
佐宗 邦威. 直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN (Kindle の位置No.37-41). ダイヤモンド社. Kindle 版.
そして、どうすれば彼らのように論理からは離れた強い妄想からスタートしつつも現実に落とし込むことが出来るのか?
彼らにはある思考のモードがある、この本ではそれを「ビジョン思考」と名付けている。
このビジョン思考は選ばれた人のみでなく誰にでも実践できる思考法だとして、その方法をイラストや写真を交えて説明している本です。
4つの思考世界
これまでは3つの思考領域があり、これに新しく本書で取り上げている「ビジョン思考」が加わり4つの思考領域が世界のメタファーとして述べられています。
- カイゼン思考(PDCAが支配する「カイゼンの農地」)
- 戦略思考(「論理」を手に領土拡大を目指す「戦略の荒野」)
- デザイン思考(目的の難民たちの新天地「デザインの平原」)
- ビジョン思考(「有用性」から解放された「人生芸術の山脈」)
これからの時代❶~❸の世界では生き抜くことが厳しい時代になってしまいました。
そのため、これから私たちは❹の「人生芸術の山脈」を目指すことが理想の生き方だとしています。
しかし、この山脈に登るにはどうしたらいいのか?
なんと、この4つの思考世界の真ん中には大きく深い穴が開いています。
「人生芸術の山脈」を目指すにはその穴に飛び込む必要があるとしています。
その穴の先にある、地下世界には4つに分かれた部屋(アトリエ)があります。
- 妄想の部屋
- 知覚の部屋
- 組替の部屋
- 表現の部屋
この4つのアトリエとは、「ビジョン思考」の基本サイクルを表しています。

「人生芸術の山」の麓までたどり着くには、この4つのアトリエを通過する必要があります。
つまり、上の図にあるようなビジョン思考のサイクルを描くことが必要不可欠なのです。
人が「自分モード」でなくなる4つの原因
先ほどあげた4つのアトリエを通過することは「自分モード」を取り戻すためのステップとなるようです。
では、そもそも人が「自分モード」を失ってしまう原因はどこにあるのか?
本書では「自分モード」を失う4つの原因を次のように述べています。
- 内発的動機が足りない(妄想)
- インプットの幅が狭い(知覚)
- 独自性が足りない(組替)
- アウトプットが足りない(表現)
実は上記4つの原因はそれぞれ先にあげた4つの部屋(アトリエ)に対応しています。
つまり、「自分モード」に切り替えるためには「ビジョン思考」のサイクルを継続し習慣化する必要があります。
まとめ
本書では「ビジョン思考」の習慣化に必要なメソッドについても解説されています。
ぜひ、本書を読んで「他人モード」から「自分モード」へ切り替えて、「何をしたいかわからない」状態から抜け出しましょう!