先日、Amazonプライムで映画『弧狼の血』を鑑賞した。
↓は感想記事。
しっかりと前作を観終えて、絶賛上映中の続編を鑑賞してきた。
感想
感想を一言で言うなら、「上林(鈴木亮平)の暴走は組の人間が止めろよ。」
もうこれに尽きる。
そんなこと言ったら、話にならないのは百も承知だが、ヤクザの世界って上下関係とか厳しいんじゃないの?
身内である自分の組の理事長や会長に牙を剥いてるのにあれだけ好き放題させてる意味が分からん。
こんな制御不能な人間を放っといたら組織壊滅しちゃうよ!
あと、上林の少年時代の回想もいらないと思った。あれで少し、外道の極みである上林にいくらか同情の念が生まれてしまう。
悪のカリスマにはああいった悪に染まった経緯の演出というか、「可哀そうな過去」は不必要だと思う派なんです。
最後の終わり方も意味が分からなかった。狼を見つけたが、目を離した隙に見失ったって演出。
あれは、日岡の中の狼のような凶暴さが抜けてしまったっていうメタファーか何かなんだろうか?
1作目のラストシーンが良すぎたため、今作のラストシーンは蛇足のように感じてしまった。
日岡の覚醒っぷりは良かった
と、ここまで言いたい放題悪態を吐いてしまったが、もちろん今作にも良かった点はあった。
1つは、前作で大上(役所広司)に影響を受け、裏社会を取り仕切って均衡を保とうと奮闘する日岡の存在だ。
日岡の登場シーンからもう良かった。
ターゲットを嵌めるために警察が罠を張るクラブでの登場シーンで、
日岡「おどれら全員逮捕じゃ。」
かっけー!!!大上さんが亡くなって3年。
1作目では好青年で、エリート刑事だった日岡が短髪になり、ヒゲも伸ばし、黒スーツを着て、タバコを吸って、
見た目からガラっと変わってて、大上の遺志を継いだ日岡が見て取れる。
この3年間での日岡の成長ぶり、逞しくなった姿がこのシーンだけで上手く表現されていたと感じた登場シーンだった。