映画

アカデミー賞3冠!映画『1917 命をかけた伝令』ワンカット映像による没入体験

どうも、だいちーです。

昨日、『1917 命をかけた伝令』を上映初日に鑑賞してきました。

第92回アカデミー賞において、撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞した話題作です。

ややネタバレありで印象に残った点を記事にしています。

『1917 命をかけた伝令』あらすじ

ストーリーは超単純です。

1917年第一次大戦下、ドイツ軍の戦略的撤退を見抜いたイギリス軍は予定していた攻撃を中止するため、2人の若者に攻撃中止の伝令を託し14㎞先の前線部隊へと向かわせる。

伝令の任務を受けた主人公のスコフィールドと、兄が前線部隊にいる友人のブレイクはわずかな装備を支給され、危険な戦地を進んでいくストーリーです。

ただし、この映画は本当の意味での「全編ワンカット」ではありません。

この映画の触れ込みは全編ワンカットを謳っていますが、途中で暗転し時間も経過しているし、どうやら編集で繋いでワンカットに見せているようなので、完全なワンカット撮影の映画ではありません。

ワンカット風映画です。(公式サイトにもワンカットに見える映画との記載があります。)

しかし、このワンカット風映像表現による没入感、臨場感が物凄かった!

観た限りでカットが入ったとわかるシーンは中盤で主人公スコフィールドが「気絶して起きたら夜だった」という部分だけです。

そのため、観客は映画の始まりから終わりまでほぼ途切れない時間の中、彼ら同様に突如戦場に放り込まれてしまったかのような恐怖を感じることができます。

ドイツ軍が退却したとされる塹壕を探索し進むシーンではまるでホラー映画のような緊迫感が漂い、思わず一緒に息を潜めてしまうほどでした。

そんなこんなで、2時間の上映時間が本当にあっという間に過ぎていきます。

 

何のための任務だったのか・・・

映画『1917』マッケンジー大佐© 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

 

終盤の、将軍からの伝令をマッケンジー大佐に伝えるシーンでの大佐からの言葉がとても印象的でした。

「今回は攻撃停止命令が出たが、来週になればまた指令内容が変わり、攻撃命令が下されるかもしれない。」

このセリフが何というか、物凄く虚無感や無力感と言った感情を掻き立てるんです。

じゃあ、スコフィールドのこの過酷な道のりは何だったのか?

ブレイクは何のために命を落としたのか?

命を懸けたスコフィールドとブレイクの任務には戦争を止めるほどの力はなく、

ただ今日の攻撃を翌週に先送りさせただけに過ぎないのかもしれないといった

無力感脱力感だけが残り、本当にやるせなくなりました。

友人を失い、さらに振り出しに戻るラスト

映画『1917』銃を構える2人の兵士© 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

 

映画のラスト、多くの困難、命の危機を乗り越え、伝令を成功させたスコフィールド。

しかし、彼の表情には希望や達成感といった色は浮かんでおらず、ただただ疲労し、魂が抜けたかのように茫然としているだけなのです。

そして、ラストシーンでは、これまでの2時間がまるで無かったものであるかのように、映画の冒頭にそっくりなシチュエーションが映し出され、スコフィールドが木に寄りかかり休む姿でエンドロールへと移ります。

しかし、映画の冒頭と違い、立ち上がろうとするスコフィールドに手を差し出してくれるブレイクはもういないという現実だけが残るというとても悲しいラストシーンです。

戦争が終わらない限り、スコフィールドや部隊の兵たちは、また次の任務で前線へ送られ、生きるか死ぬかの繰り返し・・・

戦争によって得られるものは何も無く、ただ、大切なものを失うだけであるというメッセージを含んでいるように感じました。

まとめ:ワンカット風映像によるリアルな戦場体験

映画『1917』銃を持って走る男性© 2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

 

ド派手な銃撃戦や白兵戦、戦車・戦闘機といった要素を期待して鑑賞するとガッカリしてしまう部類の映画と言えるでしょう。

しかし、シーンが飛ばずにひたすら主人公を追い続け、物語が展開していくこの映画では、観客自身が限りなく主人公に近い距離で映画のストーリーを体験できるような作りになっています。

ぜひ、この臨場感を劇場で味わってみて下さい!

 

ABOUT ME
だいちー
田舎住みの読書好き人間。麻雀・映画・ボードゲーム・THE BLUE HEARTS/THE HIGH-LOWS/ザ・クロマニヨンズ好き。 21歳から27歳までをブラック企業で勤め「何かが間違っている」と感じてしまい、退職。フリーターをしながら国家資格キャリアコンサルタントを取り、現在はキャリア支援の仕事に就いています。 このブログでは趣味である読書から学んだことを中心に書いていきたいと思っています。 宜しくお願いします(^^)