どうも、だいちーです。
僕はこれまでの人生で目標を立てたは良いが継続できず、挫折してしまった経験がたくさんあります。
もっと、目標を達成する精度を上げられたらなぁ・・・と思い
今回『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』を読んでみたところ、すごく参考になる部分が多く、目標設定に対する考え方が変わりました。
本書はストーリー形式となっており、営業マンである主人公が夢を叶えるため「目標の達人」を目指して公園で偶然出会った老紳士(大会社の元会長)から教えを受けて学び、実践して成功していく構成となっています。
「夢をかなえるゾウ」とか「嫌われる勇気」などビジネス書によくある構成ですね。
今回はこの『ザ・コーチ 最高の自分に出会える「目標の達人ノート」』を読んで
夢を叶えるために効果的な目標設定の方法を記事にしました。
目次
【目的・ゴール・目標・夢・ビジョン】それぞれの言葉の正確な意味を捉える
まずは本書の中で【目的・ゴール・目標・夢・ビジョン】の5つの言葉の意味を定義するところから始まります。
本書では
- 目的:成し遂げようとする事柄
- 目標:目的を達成するために設けた目当て。目標はあくまで目的に向けての目印
- ゴール:目的のための最終的な目印
- 夢:将来、実現させたいと心の中に思い描いている願い
- ビジョン:将来あるべき姿を描いたもの・将来の構想・未来像、その光景
としています。
【目的】が一番上にあり、その下に【ゴール】、さらに下に【目標】といったイメージ。
ポイントは【目的】のための最終的な目印が【ゴール】で、ゴールまでの途中の目安や、通過点として置くのが【目標】であること。
これらの言葉の関係性をわかりやすく整理するために本書から引用すると
あるマラソン選手が次にあげた事柄は、目的、ゴール、目標のうちのどれだと思いますか?
- A 次のオリンピックで金メダルを取る
- B 十キロのタイムを三カ月であと三分短縮する
- C 自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝えたい
- D 今月、合計五百キロを走り込む
- E 今年の選考レースで優勝する
- F 脚力を十パーセント強化する
- G 誰よりも速く走って〝風〟になる
谷口 貴彦. ザ・コーチ (Kindle の位置No.502-506). プレジデント社. Kindle 版.
正解は
- C 自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝えたい
- G 誰よりも速く走って〝風〟になる
- A 次のオリンピックで金メダルを取る
- E 今年の選考レースで優勝する
- B 十キロのタイムを三カ月であと三分短縮する
- D 今月、合計五百キロを走り込む
- F 脚力を十パーセント強化する
となります。
目的だけだと漠然としたイメージしか湧きませんが、ゴール→目標と降りていくごとに具体的になっているのが分かるかと思います。
次に、【夢】と【ビジョン】についてです。
まず【夢】は「将来、実現させたいと心の中に思い描いている願い」とあるので、この先の未来において「こうであったら良いな」と願うことなので、立派な計画とは壮大な考えである必要はありません。
ましてや、人と比較出来るものでもないので自分自身が将来、心から叶えたいこと、純粋に実現したいと思っていることで構わないのです。
【ビジョン】は「将来あるべき姿を描いたもの・将来の構想・未来像、その光景」なので、鮮明で、ありありとしていて、その光景を想像しただけで「嬉しい」「楽しい」「ワクワクする」といった感情が湧くものとしています。
ビジョンはゴールに向けて行動するための強化剤のようなものです。
以上のように普段意識せずに曖昧に使ってしまっている言葉を正確に捉えることで、それぞれの言葉の微妙なニュアンスの違いが明確になるので関係性を整理することが出来ます。
これで、目標設定のための準備が整いました。次からは目標設定の方法についてです。
夢や願望を100個リストアップする
【夢】を100個書き出し、ドリームリストを作る
面倒くさがらずやってみましょう、些細な願望でも欲望全開のものでも何でも構いません。
というか、思いついたことをガンガン書いていかないと100個も書けないですしw
ポイントは目標ではなく夢や願望を書くことです。目標を書かなければいけないと考えると筆は止まってしまいます。
リストの中から本当に叶えたいことを見つけ出す
ドリームリスト100個が書き終わったら、そのリストをいつも眺めるようにします。
そのうち、その中から「何がなんでも実現したいこと」が出てきます。
そしたら、夢に日付をつけてゴールとします。そして、目的と目標を決めて、行動に移すようにしていくのです。
夢やゴールの設定を妨げる3つのブレーキ
- 人からの批判・非難・評価を受けたことで起きる負の感情によるブレーキ
- 夢・ゴール・目標に対する「無知」によるブレーキ
- 2つの恐れによるブレーキ
人からの批判・非難・評価を受けたことで起きる負の感情によるブレーキ
子供の頃は「将来なりたいもの」を簡単に言えたのに、段々と成長するにつれ「夢」が語れなくなってしまった人は多いでしょう。(僕もそうです)
小さい頃は周囲の大人に「大きくなったら何になりたい?」と聞かれ、
「○○レンジャー!」とか「○○ライダー!」なんて言えたのに・・・
いつからか将来の夢は「自分のなりたいもの」ではなくて「自分がなれそうなもの」を答えないといけなくなっていました。
多分、中学生頃からでしょうね。
そして、ちょっとでも現実的でなかったり、大人たちの望まない夢を語ると
「そんな夢で生活が出来るのか?」
「いい年して夢なんて甘いこと言ってないで現実を見ろ!」
なんて言われた経験からでしょうか、その時の惨めな気持ちや、寂しさ、他人との比較、批判、評価、人格否定など【負の感情】がトラウマとなって、夢やゴールを設定する際のブレーキになってしまいます。
夢・ゴール・目標に対する「無知」によるブレーキ
人は知らないことはなかなか行動に移せません。
僕もこのブログを始めるまでに何ヶ月も「ブログを始めたいけど、なかなか行動に移せない期間」がありました。
そこで、まずはブログを始めるための超入門書を本屋で立ち読みしてみました。
サーバーをレンタルして、ドメインを作って、ワードプレスをインストールして、と1つ1つ知識を仕入れてやっと実際の行動に移すことが出来たのです。
夢・ゴール・目標も同じです。
知らないと何から手を付けて良いかわからないし、このやり方が正しいのか分からず不安になってしまいます。
2つの恐れによるブレーキ
このブレーキは2つの恐れにより働きます。それは
- 変化に対する恐れ
- 選択と決断に対する恐れ
です。
夢を描きゴールに向かっていくという行動は今とは違う自分に変化するということです。
人間関係や仕事や環境なども当然変わる可能性があります。
人間は本能的に変化を嫌うので、自分にプラスになると分かっている変化に対しても避けようとする傾向があります。
この変化に対する恐れが、夢やゴールを描くことを避けるブレーキとなってしまうのです。
夢やゴールに向かって行動するということは、その道中いくつもの選択と決断に迫られる場面が出てきます。
決断や選択とは、決めたこと、選んだもの以外を「捨てる」ということでもあります。
このように決断や選択による「他の選択肢を捨てる」ことへの恐れが夢やゴールを描くことのブレーキとなってしまいます。
「揺るぎない目的」を抱き、「柔軟な目標設定」でゴールを目指す
目標設定は柔軟に
山の頂上に立ってまだ見ぬ世界を見たいと考えている人がいます。
この場合、山の頂上に立つことが【ゴール】で、まだ見ぬ世界を見ることが【目的】となります。
そして、山の頂上に立つための道筋が【目標】となってきます。
道筋、つまり目標設定を柔軟に考えることで、ゴールを手にする方法が無限にあることに気付くでしょう。
たとえば、山の頂上に立つためには
- 自力で登る
- ロープウェイを使う
- ヘリコプターを使う
などの方法がありますよね。
このようにゴールを手にするための目標設定は柔軟に考えることがポイントとなります。
ゴール設定のコツ
ゴールとは、目的達成のために、ある期日に定めた最終目標のことです。
つまり、人生に設けられた到達点とも言えるでしょう。
例えば、今の仕事で昇進するために、ある資格を取らないといけない。
その「資格を取ること」はゴールです。
さらに「昇進すること」がその上に来るゴールです。
そして、さらに上に来るのが【目的】です。
たとえば、「家族が豊かに暮らせる家を持つ」や「のどかな田舎で優雅に暮らす」など。
ゴールは全てこの目的のためにある、到達点でしかありません。
【ゴール】だけで見ると義務感やプレッシャーに感じてしまいがちなことでも、そこに【目的】をセットにして見ることで、不思議とやる気が湧いてくるのが感じられると思います。
つまり、目的とゴールをセットにすると「やりがい」とか「生きがい」といった感情が生まれるのです。
人が行動する動機のほとんどは、その人の中で起こる感情です。
「やりがい」や「生きがい」といった感情がモチベーションとして継続力を生み、【ゴール】に向かっていけるのです。
まとめ
- 【目的・ゴール・目標・夢・ビジョン】それぞれの言葉の正確な意味を捉える
- 夢や願望を100個リストアップする
- 「揺るぎない目的」を抱き、「柔軟な目標設定」でゴールを目指す
本書には今回紹介した他にも
- 会社の目標と個人の目標の接点を見つける方法
- 人によって違う、行動のスイッチが入る言葉
- 目標の主語を「私」にして、「いつ」「何が」「どうなる」という表現にする
など、具体的な目標設定について書かれています。
僕は、この本を読んで、目標設定がノルマや義務感を伴ったネガティブなイメージから、「幸せになるためのツール」といったポジティブなイメージに捉え直すことが出来たことが大きな収穫だったなと感じました。
結局、「自分は何のために生きているのか」といった本質的な問いを持つことって何事においても大事なんですよね。
本作は「ザ・コーチ」は全3作品あるシリーズの第1作目です。他2作品についても読んだ感想を記事にまとめたので良かったらそちらも読んでみて下さい。
2作目の「神様からのギフト ザ・コーチ2」についての記事はコチラ
3作目の「ザ・コーチ3 時間泥棒と賢者の地図」についての記事はコチラ