どうも、だいちーです。
今回は『「自己肯定感低めの人」のための本』を読んだので記事にしました。
自己肯定感を高めようなんて思わなくて良い
僕はこの本を書店で見かけ、本のタイトルを見て初めは「自己肯定感の低めな人が自己肯定感を高める手段」が書かれていると思ってこの本を手に取りました。
しかし、冒頭で著者は「自己肯定感を高めようなんて思わなくていい」と言い切っています。
そうです、この本に書かれているのは、「自信」、「自尊心」、「ポジティブ思考」を高める方法では無く、現状の自分に「自己納得感」を得る方法です。
あなたに必要なのは、自己肯定感よりも「自己納得感」です。
「自己肯定感低めの人」のための本 山根洋士 著
「自己納得感」とは、良いも悪いも含めて今の自分に納得することです。
自己肯定感が下がってしまう原因として、脳が勝手に作り出す(無意識)の「メンタルノイズ=心のクセ」を著者は挙げています。
このメンタルノイズは6歳ごろまでの記憶や経験が素となって形成されるようです。
ただし、このメンタルノイズは多かれ少なかれ誰にでも存在しているというのが面白い点です。
つまり、
メンタルノイズに邪魔されやすい人=自分らしく生きられない人
メンタルノイズに邪魔されない人=自分らしく生きられる人
ということになります。
自分のメンタルノイズタイプを知ろう
まずは自分自身がどういった種類のメンタルノイズが発生しやすいか?その原因は何か?を知ることで、悩んだ時に「ノイズが出たな」と意識することで悩んでいる自分を客観視することが出来ます。そうすると、今の自分を認めたり、受け入れたりすることが出来るようになると、著者は述べています。これが自己納得感を得る方法なのです。
14タイプのメンタルノイズ
第2章では14タイプのメンタルノイズが紹介され、自身の抱えているノイズがどれなのか自己診断することが出来ます。
僕が自己診断をして当てはまったのは14個中なんと10個のノイズ!
当てはまった10個の中でも特に「あるある!」となったのが、
- 「ありのままの自分封印ノイズ」
- 「他人ファーストノイズ」
- 「謙虚謙遜ノイズ」
- 「他人がこわい裏切りノイズ」
- 「ちゃんとしなきゃノイズ」
- 「完璧主義ノイズ」
- 「おもてなしノイズ」
などなど、厳選してもこんなに多くのメンタルノイズを抱えていたようです(;´Д`)
すぐに思い当たったのは僕が長男であることがこれらのノイズを形成したような気がしています。
僕には歳が2つ離れた妹がいます。
なので子供の頃から「お兄ちゃんなんだから妹に優しくしなさい」とか「お兄ちゃんなんだから妹に譲ってあげなさい」といった言葉を両親や祖父母から言われた記憶があります。
恐らく長男長女の方はこういったメンタルノイズを形成しやすいかなと思います。
まとめ
本書の最後に著者も述べていますが、この本を読んでもメンタルノイズが消え去るわけでは決してありません。メンタルノイズは常に無意識に存在しているものなので、自分の中から消し去ることは出来ないからです。
ただ、今後自分の胸の中にザワザワ、モヤモヤした感覚が生じた時に、「これはメンタルノイズが反応してるんだ!」と気付けるだけでも少しの自己納得感が得られるような気がしました。
自分に自信がなかったり、人と比べて凹んでしまうことが多い人に是非読んでほしい本です。