どうも、だいちーです。
今回はムーギー・キムさんの著書
『「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」と思ったら読む 最高の生き方』です。
表紙にもあるように「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」という思いを持っている方はぜひ読んでみて下さい。
本書は3つの構成で出来ています。
- 身近に生息する時代遅れな本能的欲求に従って生きる「動物たち」を反面教師にする
- 5つの分野から人間の行動原理を学ぶ
- 最強の自己実現について考える
身近に生息する時代遅れな本能的欲求に従って生きる「動物たち」を反面教師にする

まず、始めに本書では「コンプレックス」「ジェラシー」「承認欲求」「自己顕示欲」に無自覚に支配される悲しき現代人を動物に例えて時代遅れな欲求に振り回されることの愚かを説いています。
ここで登場する動物たちの名称がとても秀逸ですw
- 隙あらば、自己の優位性を示したがる『マウンティング・ゴリラ』
- 成功すれば自分の手柄、失敗は部下のせい『テガラノドン』
- 縄張りを侵されるとブチ切れる『テリトリードッグ』
- 自分がいかに凄い人と一緒にいるかをアピール、虎の威を借る『タイガーフォックス』
- メンツを守るためだけの「聞いてないよ!」『社内ダチョウ俱楽部』
- 自身を認めてほしいがために不平不満を漏らす『フヘイフマンドリル』
他にも、思わず「いるいる!」と頷きたくなる動物たちを発見することが出来ます。
ここで紹介されている動物(現代人)たちに共通するのが、
他者との比較によって「相対的な幸せ」を競い、
自分の方が優れている=幸せである
と思い込んでいる点です。(著者はこれを『幸福の相対性理論』と命名しています。)
そして、この「相対的な幸せ」を競うことの愚かさに気付くことが「最高の生き方」を実現するための、はじめの一歩となります。
価値観を再選択する

価値を感じるためには価値を理解することが不可欠であると著者は述べています。
著者は「マズローの5段階欲求」は古いとして、現代人の行動原理となる欲求パターン「10大バリュー・レバー」を以下のように紹介しています。
- 生理的欲求・安全
- 闘争・競争
- 愛情・帰属
- 承認欲求(外的自尊心)
- 貢献欲求(生産欲求)
- 学習・成長
- 遊び(没頭・熱狂)
- 認知欲(哲学・信仰)
- 美術・芸術(感動)
- 生きがい
これら10タイプの欲求パターンを参考に、仮説でも構わないので自分なりの「幸福関数」を作ることが重要だとして以下のように述べています。
平たくいえば、「自分にとってはどんなことが嬉しい価値のあることで、それがどんな組み合わせで、どんな分量、どんな優先順位、どんなタイミングで組み合わせることが重要なのか」を知る試みが、”自分を知る”上で重要なのである。
ムーギー・キム 最高の生き方:137ページ
価値観と行動を繋げる

先ほどの「10大バリュー・レバー」を参考にして、幸福関数を再検討した後は、
自分にとって大切な価値観とそれを実現する行動がどう繋がるのかを確認することが重要です。
著者はこれを「バリュー・アクション・チェーン(価値観と行動を繋げる鎖)」と呼んでいます。
図1.のイメージのように自分が大切だと感じる価値観を明確にして、それに沿った行動をとってその価値を実現していくことが重要です。

図1.の中で言うと「国立民族美術館」や「家族で食事」「ファミリービジネス」は複数の価値観を繋いでいるため、より強く価値を感じることが出来ます。
そうでないと「忙しく頑張っているけど、自分の人生に価値はあるのだろうか?」といった考えになってしまい、他人の価値を実現するための虚しい人生になってしまいます。
まとめ
本書のタイトルである「最高の生き方」を実現するためには、
- 他者との比較による「相対的な幸せ」を求めず
- 自分が大切に感じる多様な価値に気づき「価値観の再選択」をした上で
- その価値観に紐づいた具体的行動を選択すること
ということが学べました。
本書を読み終えて、まずは自分の大切にしている価値観を明確にしてみたいと感じました。
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