どうも、だいちーです。
今回は『その「決断」がすべてを解決する』という本を読んだ感想を記事にしました。
著者は作家・ブロガーとしてアメリカで大人気のマーク・マンソンという方です。
表紙の人物(ヒゲを生やして腕組みをしているゴツい男性)がマークさんなんでしょうか?
多分そうなのでしょう。(適当)
「もっとたくさん」よりも「もっと少なく」
この本は、どうやって獲得したり成し遂げたりするかではなく、むしろ、どうやって失ったり手放したりするかを教える。
引用:その「決断」がすべてを解決する より
ネガティブな経験を受け入れることはポジティブな経験
最近はポジティブ思考の弊害について語られている本を読むことが多いのは、僕がたまたまそのような本を手に取る機会が多いのか、はたまたアンチポジティブ思考が最近のブームなのかは正直分かりません!w
この本も、著者が冒頭で「ポジティブ思考こそが成功のカギだ」といったこれまでの風潮に対して、「欺瞞の時代は終わった!」と力強く言い切っています。これが痛快。
そして、本編序盤には、
ポジティブな経験を求めることは、それ自体がネガティブな経験である。逆に言えば、ネガティブな経験を受け入れることは、それ自体がポジティブな経験である。
引用:その「決断」がすべてを解決する より
誰だって自分にとって都合の悪い事や、嫌な思いをした経験に対しては、
「認めたくない」「受け入れたくない」「思い出したくない」といった感情が浮かぶものです。
でも、そういったネガティブな経験や感情に向き合わず、目を背け続けるのは一生苦しみを背負うことになりかねません。
自身のネガティブな経験や感情を認めて、受け入れたとき、その経験自体がポジティブな経験へと昇華されると言うことでしょう。
うんざりなんてしてて当たり前
「うんざりなんてしてて当たり前」このフレーズは僕が世界一好きと言っても過言ではない「THE-HIGH-LOWS(ザ・ハイロウズ)」というロックバンドの「一人で大人 一人で子供」という曲に出てくる歌詞です。
『その「決断」がすべてを解決する』の中でも、人生において「うんざりすること」や「問題」が起きるのはむしろ普通で、その問題を解決することで幸せが生まれるのです。
幸せとは「問題が無いこと」ではなく「問題を解決すること」
これには僕も新しい気付きを得られたような気がします。
良い価値観と悪い価値観
価値観についても述べられており、著者は良い価値観と悪い価値観を次のように定義しています。
-
現実に基づいている
-
社会に対して建設的である
-
自分と直接の関わりがあり、コントロール可能である
- 正直であること
- 革新的であること
- 自分のため、他人のために立ち向かうこと
- 自尊心・好奇心・謙虚・独創性。
- 迷信に基づいている
-
社会に対して破壊的である
-
自分と直接の関わりがなく、コントロール不可能である
- 人気者でいること
- 誤魔化しや暴力で支配権を握ること
- いつも良い気分でいること
- ひとりぼっちでないこと
- みんなから好かれること
- 意味もなくとにかく金持ちになること
良い価値観とは、自分が基準となり、現実的に達成できることのように思えます。
そしてそれが社会的にも歓迎されること。犯罪や他人に迷惑をかけるような価値観は良い価値観とは言えませんからね。
逆に、悪い価値観とは、他者が基準となっており、夢物語のようなこと(「常に幸せでいる」「誰からも好かれる」など)であり、社会からも歓迎されないようなもの。
と、僕は読み取りました。
まとめ
本書は、書店の自己啓発ジャンルの棚に置かれていました。
しかし、その他多くの自己啓発本にあるような、「自分を信じる」とか「ポジティブに生きる」と言った言葉とは真逆のことを語りかけています。(いや、でも最近はこういう本も多いか・・・)
そしてやっぱり、充実した人生を送るためには自分の考え方とか価値観、ネガティブな経験を客観的にとらえることって重要なんだなと強く感じました。
もうだいぶ古い映画にはなりますが、僕の大好きな「ファイトクラブ」でブラッドピット演じる「タイラー・ダーデン」のような圧倒的な男臭さを感じつつ、この本の著者のようなワイルドなスタンスが好きなので、心地よく読めた一冊でした。w